インドネシア ジャカルタでの就労日記

ジャカルタ生活を通しての日々の雑感

エックハルト・トール ニュー・アースを読む

一億一千四百万年前のある朝、夜が明けてまもないころ、昇る朝日を受けて一輪の花がぽっかりと開く。
 地球という星の最初の花だ。
すでに何百万年か前から地球には植物が茂っていたが、この最初の開花は植物という生命体の画期的な進化と変容を告げる出来事だった。
しかし最初の花はたぶん長くはもたず、その後も依然として開花はめったにない特殊な現象に留まっていたことだろう。
 花々が広く咲き誇るための条件はまだ整ってはいなかったはずだから。

~抜粋~


ニュー・アース “第一章私たちは今すぐ進化しなければいけない”からの抜粋
この出だしの文章から、この本は、ただものではないという予感を感じさせられます。
著者は、植物から花への進化の例をだし、人間も進化の過渡期にさしかかっているとうったえかけています。
ゴーダマ・シッダールタやイエスを引き合いにだし、彼らは、文明が始まって初期段階のころに咲き出した花だと述べています。
残念ならが、その頃の開花は、人類が進化の準備段階には、ほど遠い存在だったので、連鎖反応には至らなかったとの言い回しです。
なんて素敵な表現者なんでしょうか。